「真」や「眞」という漢字は、ニュースや日常生活でよく目にするものです。
この漢字を子供の名前に使用したいと考える親御さんもいらっしゃるでしょう。
ただ、この漢字について検索すると、時に否定的なイメージが浮かび上がることがあります。
このように、「眞」を名前に使うことに賛成する人もいれば、反対する人もいます。
この違いは、「眞」および「真」という漢字の起源や意味の理解に起因しています。
「眞」「真」を名前に使うことについては、実は否定的な規制は存在しません。
本記事では、「眞」と「真」の漢字の意味と起源、なぜ名前に良くないとされるのかを探ります。
「真」と「眞」は名前に良くないのか
「真」と「眞」という漢字が名前に使用される際に良くないと言われる説について調べてみました。
これらの文字が「行き倒れ」を象徴するという説や、文字を逆さにしたときに「首」と似ており、死を連想させるという見方がその主な理由です。
この解釈を知ると、なぜ一部の人々が「真」「眞」を名前として用いることを避けるかが理解できます。
ただし、歴史を振り返ると、古代中国では死を肯定的なものと見なしており、永遠や平等を象徴することと変わっていきました。
そのため、「真実」を意味する「真」と「眞」が使われるようになったのです。
現代では、「真」と「眞」はより肯定的なイメージを持っています。
日本の皇室でも使用されているため、これらの漢字を使ってはいけないという説は次第に受け入れられなくなっています。
さらに、「真」「眞」には「偽りなく」「真実」という意味があります。
このように、「真」「眞」はプラスの意味とマイナスの意味、両方を持っていることが分かります。
結局のところ、これらの漢字を名前に使用するかどうかは、個人の感じるイメージや、身近な人との相談によって決めるのが適切です。
私自身も子供の名前に「真」を用いました。
「真っすぐ」というイメージが気に入ったからです。
その結果、子供自身も名前を気に入っており、真っすぐすくすくと育っています。
とても素直なかわいい子です。
漢字の持つ美しい意味を重視することの大切さを実感しています。
「眞」と「真」の違いと名前への影響
非常によく似た二つの漢字、「眞」と「真」。
これらの漢字にはどのような違いがあるのでしょうか？
実は、「眞」は「真」の旧字体に当たります。
旧字体は、画数が多く複雑な漢字を簡略化した新字体の元となる文字です。
旧字体と新字体では、読み方や意味は同じですが、形状が異なります。
通常、新生児の名前に旧字体を用いることは少ないですが、一部の旧字体は人名用漢字として認められています。
「眞」もその一つとして、人名に使用されることがあります。
「眞」と「真」を比較すると、「眞」はどこか厳かで高貴な印象を与えることがあります。
一方で、「真」はより現代的で、親しみやすい感じがします。
これらの漢字を名前に使用する際には、子どもに望む人物像や、他の漢字とのバランス、画数など、多くの要素を考慮する必要があるでしょう。
それぞれの漢字が持つ独特の魅力と意味を理解することが、名付けにおいて重要です。
名前に適さないとされる漢字とその理由
「眞」以外にも、名前に使用すべきではないと言われる漢字があります。
一部の漢字は、見た目や意味からネガティブな印象を与えるため、避けられることが多いです。
例えば、「暗」「汚」「亡」「悪」といった漢字は、その意味から名前に使われることが少ないです。
しかし、その他にも、予期せぬ意味を持つ漢字が存在します。
たとえば、「空」は「天に昇る」ことから死を連想させ、「天」も同様に死を連想させることがあります。
また、「秋」「冬」は親子関係の悪化を、「久」は病気や障害を意味するとされることがあります。
「波」「海」は人生の紆余曲折や不安定さを表し、「唯」は孤独や一人ぼっちを連想させます。
さらに、「了」は赤ちゃんの悲惨な姿を、「汰」は濁った水を、「春」は色情に溺れやすい性格を、「絆」は束縛や自由の欠如を、「七」は切り裂かれたり傷ついたりする状態を意味すると言われます。
植物を表す漢字も、枯れるや散るといったネガティブなイメージを持つことがあります。
これらの漢字をすべて避けると、使用できる名前が極端に限られてしまいます。
そのため、名付けにおいては、漢字の持つ良いイメージや意味を重視し、ネガティブな側面に囚われず、慎重に選ぶことが重要です。
また、使用を避けるべき漢字以外にも、使用が禁止されている漢字が存在するため、注意が必要です。
まとめ
「真」や「眞」の漢字について、名前に使うのは良くないのかについて考えてみました。
結論、そんなことはありません。
考え方にもよりますが、「真実」「真っすぐ」というイメージの良い漢字なのではないでしょうか。
「真」や「眞」の他にも死や病気、障害などネガティブなイメージを持つ漢字が多いことが分かりました。
しかし、漢字にはそれぞれ様々な意味があり、組み合わせや捉え方によって意味が変わることもあります。
そのため、名前を決める際は、その漢字の持つ意味やイメージを十分に考慮することが大切です。
親としては、子供に最適な名前を付けたいと願うものです。
漢字が持つ複数の意味を理解し、家族や周囲の人に意見を求めることも有効ですね。
他人が名前にどのようなイメージを持つかは、これからの生活において重要ですので、慎重に選びたいものです。