1939年、考古学者のコソック博士は歴史に名を刻む発見をしました。
その不思議な魅力で世界遺産にも認定されたナスカの地上絵。
一体全体、なぜ消えずにこの世に留まっているのでしょうか?
ここでは、ナスカの地上絵がなぜ消えないのかの謎にせまり、少しだけそのヴェールを剥がしてみたいと思います。
目次
ナスカの地上絵はなぜ消えないのか?
ナスカの地上絵が今もなお消えずに存在する理由は、実はいくつか考えられています。
極端に降水量が少ないこと
地上絵が刻まれたこの地は、雨はほとんど降らないのです。
年間わずか4mmの雨量で、木々の姿も見当たりません。
周囲は広大な砂漠が広がり、一見すると荒涼とした風景です。
ここでは傘は必要ないアイテムかもしれませんね。
思い浮かべる砂漠のイメージとは異なり、ここナスカでは、土や岩が混ざり合う景観が広がっています。
もしも、この地に雨が頻繁に降っていたなら、美しい地上絵は今頃、姿を消していたかもしれません。
しかし、気候変動の影響で雨量が増えてきており、かけがえのない地上絵たちの未来が心配されています。
耐久性に優れた構造
地上絵は表面の小石を取り除き、あらわになった白い石灰質の土に描かれています。
この土は、空気中の湿気と反応して固まり、時間が経っても風化しにくいのです。
黒く酸化した小石と白い土とのコントラストが、絵を際立たせています。
周辺の自然環境
実は地上絵に描かれた動物たちは、ここナスカ原生ではないのです。
それは、ナスカの人々が遠くの地域とも交流があった証拠かもしれません。
人々が住むには厳しいこの地では、野生動物も少なく、地上絵が破壊される心配がありませんでした。
保護活動の功績
ドイツ出身の数学者、マリア・ライヘさん。
彼女と妹さんは、ナスカの地上絵に人生を捧げ、その保全に尽力しました。今もその活動は継承され、地上絵を守る取り組みが行われています。
ナスカの地上絵 なぜ消えないのかという疑問は、これらの理由からだと考えられています。
それがナスカの地上絵が何千年もの時を超えて私たちの目に触れることを可能にしているのです。
なんだかロマンティックですね。
ナスカの地上絵の場所は?
この神秘的な地上絵は、ペルー共和国のナスカ川とインへニオ川に囲まれた場所に存在します。
幾何学模様や動物、植物などをモチーフにした、数々の絵が乾燥した高原に刻まれています。
ナスカの地上絵はいつ描かれた?
地上絵が描かれたのは、約2000年から3000年前とされています。
しかし、それが正確な時期であるという確証はまだ得られていません。
ナスカの地上絵はなぜ消えないのかのまとめ
以上、ナスカの地上絵の永遠の謎、少しは明らかになったでしょうか。
ナスカの地上絵は今もなお、その不思議は解き明かされず、私たちを魅了し続けています。
ナスカの地上絵が私たちに伝えるのは、古代の人々の文化的な背景と表現力の深さです。
これらの壮大な絵がなぜ消えないのかという問いに対する答えを探し求めることで、学者だけでなく多くの人々の好奇心をかき立て、引きつけ続けています。
その技術的な独創性を通じて、私たちは人間の古の創造力を垣間見ることができるのですね。