「真ん中っ子が親を嫌い」という問題は、一見すると家庭の小さなトラブルに見えるかもしれません。
しかし、実際には、これは深い感情の表れであり、真ん中っ子が愛情を得るための闘いや、親との複雑な関係に焦点を当て、彼らがなぜ親に対して否定的な感情を持ちやすいのか、その心理的背景を探求します。
この記事では、親子間の誤解を解消し、健全な関係構築のための案を紹介します。
真ん中っ子である私自身の体験から、真ん中っ子が経験する内面の葛藤を知り、家族の絆を強化するためのアドバイスを提供できれば、と思います。
目次
真ん中っ子が親を嫌いな理由
真ん中っ子が親に対して嫌いという否定的な感情を持つことは珍しくありません。
「嫌い」とは、実はちょっと違うのですが、真ん中っ子はそう感じざるを得ない立場なのです。
「真ん中っ子は親が嫌い」というのは、家庭内での真ん中っ子の位置づけや、親からの愛情が不足していると感じることが原因です。
このような感情は、真ん中っ子が親からの愛情を独占する経験が少ないために生じることが多く、親子間のコミュニケーションの改善が解決の鍵です。
後ほど、詳しく触れますね。
真ん中っ子が親が嫌いな原因の探求:家庭内の位置づけ
真ん中っ子が親嫌いという否定的な感情を抱く主な原因は、家庭内での真ん中っ子の位置づけにあります。
兄弟の中で「見過ごされやすい」と感じることが多く、その結果、親に対して複雑な感情を抱くことになります。
この位置づけは、真ん中っ子が他の兄弟よりも独立心を強く持つ一方で、愛情を強く求める心理を生み出します。
そのため、親がこの位置づけに注意を払い、適切に対応することが重要です。
真ん中っ子が親から感じる愛情不足の瞬間
真ん中っ子が親から愛されていないと感じる瞬間は、他の兄弟に対する親の行動や態度によって引き起こされることが多いです。
例えば、兄弟の成果に対する親の反応が、真ん中っ子に対する反応と異なる場合や、親が真ん中っ子の成長や成果を十分に評価しない場合があります。
なんでも初めての成果体験を持ってくる長子への感動は大きいものです。
甘えん坊の末っ子がもたらす何かしらの成果も「頑張ったねぇ」と称賛の嵐です。
その点、真ん中っ子は…ご想像の通りです。
真ん中っ子は愛されないと感じていた私自身の場合
私自身も真ん中っ子なのですが、私の場合、「親が嫌い」というよりは、「親に注目されたい・愛されたい」という感情が強かったと思います。
大事にされる姉、いつまでも甘えん坊の赤ちゃん扱いで親の愛情を独占し続ける末子との間で、何か自分の価値を見出そうと必死でした。
勉強を頑張ったり学校の役員を積極的にやったりしていたのは、今思えば振り向いてくれない親にほめられたい、私も見てほしい、という気持ちからだったのでしょう。
言い方を変えれば、自分に関心が薄い親が嫌いだったと言えます。
でも嫌いな人に注目してほしい、ほめてほしいなんて思わないですよね。
親から見れば少し変わり者の真ん中っ子は「親である私のことが嫌いなのか」と感じていたかもしれませんが、真ん中っ子の立場からすれば、他の子と同じように私も見て、甘えさせて、という気持ちでいっぱいでした。
逆に親に対して「真ん中っ子は愛されない」なんて言えば、「そんなことはない!平等だ」と言う方が大半でしょう。
自分でもわかっていて否定しているのか、気づいていないのかはわかりませんが、
明らかに違うんですよ。
真ん中っ子は敏感です。
真ん中っ子は本当は親が好きで、愛されたいのです。
真ん中っ子の隠れた孤独感へのアプローチ
親が真ん中っ子の隠れた孤独感にどう対応するかは、家庭の調和と子どもの心理的健康にとって非常に重要です。
親は、真ん中っ子に十分な注意を払い、彼らの成果や意見を積極的に評価し、感情を大切にすることが求められます。
そして、真ん中っ子にも兄弟と同等の関心と愛情を示すことで、彼らの孤独感を和らげることができるでしょう。
でもそれは意識的に行わないと無理な話です。
もし私が真ん中っ子を持つ親になっても自信がありません。
だって長子は生まれた時から主役だし、末っ子は永遠のアイドルなのです。
「推し」と平等に他の人を扱うのは難しいことです。
だからこそ、親は、真ん中っ子に十分な注意を払い、彼らの成果や意見を積極的に評価し、繊細な感情を大切にすることが求められます。
この努力が成功して当たり前になれば、真ん中っ子は親が嫌いだとか、愛されないなどという否定的な感情はなくなることでしょう。
真ん中っ子の愛着障害への対応:親子関係の再構築
真ん中っ子が愛着障害を抱えている場合、親子関係の再構築が必要です。
愛着障害は、安定した親子関係が築けなかった結果として生じることがあり、真ん中っ子が親から適切な愛情を受けていないと感じた時に発生します。
親は、真ん中っ子の感情に耳を傾け、彼らのニーズに応えることで、愛着障害への理解と対応を深めることができます。
真ん中っ子が親の愛情を独占した経験がないと感じる場合、親の自覚と取り組みが必要です。
親は、すべての兄弟に平等に愛情を分け与え、各子どものニーズに応じた関心を示すことが求められます。
真ん中っ子に対して個別の時間を設け、その子なりの成功を称賛し、感情を共有することが重要です。
例えば、家族の時間を各子供と個別に持つことで、真ん中っ子も特別感を感じる機会を持つことができます。
真ん中っ子が抱える問題を理解し、彼らが感じる「見過ごされ感」を軽減するためにも、これらの取り組みは非常に価値があります。
▼真ん中っ子は変わり者で愛着障害なのか、についてはこちらをご覧ください。
>>>「真ん中っ子は変わり者で愛着障害?独特さをスピリチュアル観点から考察!」
真ん中っ子は親が嫌い まとめ
真ん中っ子は家族構成の中で独特な位置にいて、他の子と同等の注意や愛情を受けていないと感じることがあります。
それが、真ん中っ子は親が嫌いなのかと思わせてしまう、複雑な感情を抱く原因となることになります。
真ん中っ子はコミュニケーション能力に長け、交渉術や柔軟性で知られていますが、自己表現には苦労することがあります。
(実際はコミュニケーション能力に長けている、また、いい人を演じるのが上手くなってしまって、疲れているかもしれません。)
親としては、真ん中っ子の感情に敏感に対応し、彼らのニーズに合わせた愛情と関心を示すことが重要です。
ややひねくれて大人になってしまった真ん中っ子の立場から言わせていただくと、できれば幼いころからそう接してあげてほしいです。
これにより、真ん中っ子が感じる「親に愛されない不安」とか「隠れた孤独感」を理解し、健全な自己表現を促すことができるのではないかと思います。
▼「真ん中っ子あるある」こちらもどうぞ。
>>>「真ん中っ子あるある!独特な立ち位置が作りだす自立心や特徴紹介!」