高校の卒業式は学生にとって大切なイベントであると同時に、親が出席し感動の場に立ち会えることは意義深いものです。
でも、高校の卒業式への親の参加率や、どのような服装で参加するかは、さまざまな要素によって変わってきます。
この記事では、高校の卒業式への親の参加について、出席率、不参加の際の影響、子供の気持ちについて考えてみます。
そして高校の卒業式に出席する際の父親・母親の適切な服装についてお話しします。
目次
高校卒業式 親の出席率は?
高校卒業式の親の出席率は、調査機関や方法により多少の違いはありますが、
一般的に
- 母親の出席率は約80~90%
- 父親の出席率は約40~50%
とされています。
また、
- 公立高校では親の出席率が約70%程度
- 私立高校ではほぼ100%に近い
というデータもあり、祖父母を含む親族の出席も多いと言われています。
母親の出席率が高い理由
母親の出席率が高い理由は、以下の通りです。
- 卒業式は子どもの成長の大切な節目であり、これを共に祝いたいという気持ちが強い
- 式典での謝辞や歌など、母親が参加する機会が多い
- 父親と比較して家事や育児の負担が少なく、出席しやすい環境にある
父親の出席率が低い理由
一方、父親の出席率が低い理由は以下のように考えられます。
- 仕事の都合や遠方に住んでいることから、出席が難しいケースが多い
- 式典での父親の役割が少ない
- 母親に比べて家事や育児への関与が少なく、出席に向けた準備が難しい
- 保護者の出席の人数制限がある場合、母親に譲る
それでも最近では、父親の育児への参加が社会的に推奨されており、その結果として父親の出席率も徐々に上昇している傾向にあります。
高校卒業式での親の出席率は、学校や地域によって異なります。
母親が参加しない場合に父親が出席することもありますが、家庭の事情によっては親が不参加になることももちろんあります。
高校の卒業式に親は行かないの?
高校の卒業式に親が出席するかどうかは、地域や学校、家庭の事情によって異なります。
親自身が「行かない」、「行きたくない」という場合もあるでしょうが、できることなら参加したいと思う方が多いでしょう。
私立校や中高一貫校では親の出席が多いですが、子どもが親の参加を望むかどうかが大きな要因ですね。
高校の卒業式での親の役割は、子どもへの安心感や自尊心を高める効果です。
また、高校の卒業式は子どもの教育課程の重要な締めくくりです。
親にとってはその成長を祝い、ここまで無事育てられたという達成感を得られる機会でもあります。
高校の卒業式というイベントに共に出席することで、家族としての絆を強くし、この先も共有できる思い出を作ることができます。
ただし、すべての学生にとって親の出席がポジティブな影響を与えるとは限りません。
親は子どもの意見や気持ちを尊重し、高校の卒業式へ行かないかどうかを決定する必要があります。
我が家の娘も今年高校を卒業します。
「ママは行ったほうがいい?」と聞いてみたところ、「ほんとにどっちでもいい。卒業式の後は友達とご飯食べに行くし、ママと一緒にはいられないから。来たかったら来て。でもほんとにどっちでもいい。」と言われました。
会場も通い慣れた学校ではなく、大きなホールを貸し切っての開催です。
なので、娘と思い出に浸るわけでもなく、卒業証書授与式に参加するだけの形になりそうなので、私は参加しないことに決めました。
大学の入学式に親は出席するのかという疑問もありますね。
こちらの記事にその出席率などをまとめました。
高校の卒業式に親は来ないでほしいという子供の気持ち
すべての子どもが高校の卒業式に親に出席してほしいと思っているわけではありません。
むしろ、来ないでほしいという場合もあります。
子供が親の出席を望まない理由
高校時代は、多くの子供たちが自立心を育て始める時期です。
そのため、卒業式に親が参加することに対して恥ずかしさを感じることもありますし、同級生の前で親がいるのが不快だと思う場合もあります。
さらに、「あなたの親はどうのこうの」と周囲から言われることが嫌で、親の出席を望まない子供もいます。
このような理由で、親が卒業式に来ることを望まないケースも発生します。
卒業式に親が参加すべきかの判断
高校の卒業式への親の参加は、子供の感情を重視することが重要です。
例えば、子供が「わからない」や「みんな親は来ない」といった反応を示す場合、それは親の参加を望んでいない可能性があります。
一方で、親に来てほしくないと言う子供の中には、本心では親の参加を望んでいるのに親の忙しさを考えて遠慮して控えているケースもあります。
親の適切な対応
子供が高校の卒業式に親の出席を望まない場合、親はその意志を尊重し、参加しない選択肢もあります。
これは子供の成長や自立の兆しと捉えることができます。
でも、子供が「卒業式に来なくても大丈夫」と言ったとしても、親が参加を望む場合は出席を選ぶこともできますが、子どもともめることになるかもしれません。
高校の卒業式への親の出席が絶対子供にとって望ましいというわけではないので、子供の意見を聞いて判断することが大事です。
それでも大事なわが子に心のこもったメッセージは贈りたいものです。
そんな心からの祝福の言葉を集めてみました。
卒業生に贈る感動的な一言はきっとお子さんの心に響くことでしょう。
良かったら参考にしてくださいね。
親の卒業式への不参加が子どもに与える影響
親が高校の卒業式に出席しない理由は様々で、仕事の都合や健康問題、子ども自身が親の参加を望まない場合などがあります。
高校の卒業式に親が出席しない場合、そのことが子どもに与える影響について考えます。
まず、親の不在は、生徒の自立心を促すことがあります。
高校卒業は成人への過渡期で、この時期の親の不在は自己責任や自己決定の意識を高める貴重な機会になることもあります。
でも、同時に高校の卒業式に親が出席しないことは、子どもに寂しさや失望感を与える場合もあります。
特に他の生徒の親が出席しているとき、疎外感を生むことがあります。
また、親が仕事や他の責任で出席できない場合、生徒は家庭状況の理解を期待されます。
でも内心はさみしいかもしれません。
家庭内のコミュニケーションと相互理解が大切ですね。
最後に、高校の卒業式に親が参加しないことは子どもの自己評価に影響を与える可能性もあります。
親が高校の卒業式という重要な場に参加しないことで、生徒は自分自身の価値を疑うことがあるのです。
このような影響を考えて、日ごろから親子間でのコミュニケーションが重要となります。
高校卒業式の親の服装
さて、高校の卒業式に親が出席することになった場合、どんな服装で出席すればよいのでしょうか。
一般的な例を挙げます。
母親編
母親の服装は「セミフォーマル」が適しています。
ダークカラーのスーツが一般的で、黒、ネイビー、グレーなどの色が好まれています。
華やかなコサージュなどのアクセサリーを加えると素敵ですね。
礼服はお葬式のようにならないように注意しましょう。
父親編
父親の服装は、ビジネススーツが基本です。
黒や濃紺、グレーのスーツが推奨されます。
シャツは白色や淡色が良く、靴はフォーマルなスタイルが適しています。
高校の卒業式で親が目立つ必要はありません。
控えめに、でも品よくおしゃれに、親も背筋を伸ばして参加したいですね。
高校の卒業式と親 まとめ
高校の卒業式での親の出席は、家庭や地域の状況によって異なります。
出席するかどうかは親子でよく話し合って決めましょう。
出席しても話しかけないで、などと言われることもありますが、成長の過程と思って、ある程度は子供の意向に沿ってあげましょう。
高校の卒業式に参加する親の服装は、セミフォーマルが基本で、地域や学校の慣習に従いましょう。
卒業式の主役は子供なのであまり華美にならないよう節度を持った上品な服装が望ましいです。
高校が学生として最後の卒業式になる方もいることでしょう。
出席については親子で妥協点を決め、思い出に残る卒業式にしてくださいね。