赤ちゃんが9~11ヶ月になると、離乳食は後期に入ります。
この時期には、毎日3回の離乳食の準備が少々大変かもしれません。
特に忙しい朝は、手軽に準備できるパンを使った離乳食が便利ですよね。
パンは赤ちゃんが自分で持ちやすく、手も汚れにくいので、手づかみ食べにも適しています。
では、後期離乳食におけるパンの適量はどれくらいでしょうか?
一般的には、離乳食後期でのパンの量は約30グラムが適量です。
これは8枚切りの食パンで約2/3から1枚、6枚切りで約1/2枚に相当します。
しかし、ロールパンやクロワッサン、菓子パンは油分や塩分が多いため、離乳食には適していません。
添加物が少ないシンプルな食パンやフランスパンの白い部分を使用するのが望ましいですが、食パンにも塩分が含まれるため、量には注意が必要です。
目次
離乳食後期に適した食パンの量ならそのまま離乳食に使っても大丈夫?
離乳食でパンを導入する際、与える量だけでなく「そのまま食パンを与えても問題ないか」という疑問があります。
赤ちゃんがしっかりと噛んで飲み込むことができれば、問題なく食パンをそのまま与えることができます。
離乳食の進行は以下のように分けられます。
- 離乳食初期:ごっくん期
- 離乳食中期:もぐもぐ期
- 離乳食後期:かみかみ期
赤ちゃんの食べ方は離乳食の進行と共に成長します。
重要なのは、単に9ヶ月になったからといって離乳食を後期のものに切り替えるのではなく、子供がもぐもぐ期を経てかみかみ期に達しているかを確認することです。
もぐもぐ期には、赤ちゃんが食材を上手に噛んでつぶせるかを観察しましょう。
後期離乳食におすすめのパン粥レシピ:食感が苦手な赤ちゃんでも楽しめる方法
離乳食でパンは大変役立ちますが、パンの食感や味を苦手とする赤ちゃんもいます。
また、赤ちゃんの咀嚼力の弱さにより、パンを大きな塊のまま飲み込むリスクもあります。
そうした赤ちゃんにおすすめなのがパン粥です。
離乳食後期には牛乳を使用できるため、牛乳を加えることで赤ちゃんにも食べやすい優しい甘さが生まれます。
離乳食後期に最適なパン粥の簡単な作り方
パン粥の材料はシンプルです。
6枚切りの食パン1/2枚(または8枚切りの場合は2/3から1枚)、牛乳80~100mlを用意します。
作り方は以下の通りです。
- 食パンを細かくちぎり、鍋に入れる。
- 鍋に牛乳を加え、パンがトロトロになるまで煮る。
パンの耳があってもなくてもどちらでも良く、牛乳は少しずつ加えて調整します。
このパン粥は冷凍保存が可能で、事前に多めに作って一食分ずつ冷凍しておくと、忙しい時にも便利ですよ。
パン粥のアレンジレシピ:パン粥グラタン
ちぎったパン、牛乳、細かく切った玉ねぎ小さじ1、ホワイトソース大さじ1を混ぜ、スライスチーズと粉チーズをトッピングしてオーブンで加熱します。
ボリューム感のある一品になりますよ。
パン粥のアレンジレシピ:バナナパン粥
基本のパン粥にバナナを加えて煮込むだけ。
甘い味が特徴で、大人にも人気です。
赤ちゃんとご一緒にどうぞ♪
パン粥のアレンジレシピ:かぼちゃのミルクパン粥
パン粥に裏ごししたかぼちゃペーストを混ぜて煮込むと、彩り豊かなかぼちゃのミルクパン粥ができます。
これらのレシピは離乳食のメニューに多様性をもたらし、赤ちゃんの食の楽しみを広げます。
離乳食で迷ったときには、ぜひお試しくださいね。
離乳食後期におすすめの栄養満点な食パンを使ったレシピ:手軽で簡単
離乳食に食パンを活用する方法は、パン粥のアレンジ以外にもたくさんあります。
ここでは、離乳食後期にぴったりの3つのパンレシピを紹介します。
かぼちゃのサンドイッチ
このレシピでは、サンドイッチ用の食パンを使用します。
裏ごししたかぼちゃ、茹でて細かく切ったブロッコリー、プレーンヨーグルトを混ぜ、食パンで挟んで完成。
塩コショウを加えれば大人も楽しめます。
ハート型や星型の型抜きでサンドイッチを作ると、見た目も楽しく、手づかみ食べにも最適です♪
ころころきなこパン
1cm角に切った食パンを豆乳に浸し、きな粉をかけて混ぜます。
薄くバターを塗ったフライパンでパンを転がしながら焼くと、きな粉の優しい甘さが引き立つおやつになります。
フレンチトースト
卵、粉ミルク、砂糖を混ぜて卵液を作り、一口大に切った食パンを浸します。
バターをひいたフライパンで焼いた後、少量の水を加え蓋をして蒸し焼きにします。
これでパンの中心までしっかり火が通ります。
また、余った粉ミルクの消費にも役立ち、一石二鳥です。
離乳食後期のパンの冷凍保存法と解凍後のレシピ
パンはそのまま冷凍でき、必要な時にすぐに使えるのが便利です。
冷凍することで賞味期限が延び、新鮮な味わいが保たれます。
パンの冷凍保存方法
- 小分けにしてラップでぴっちり包む。
- ジッパー付きの保存袋に入れる。
- 購入後なるべく早く冷凍する。
食パンを袋にそのまま入れて冷凍すると乾燥してしまうので、小分けにして保存することがポイントです。
これは離乳食用だけでなく、一般的なパンの保存にも適しています。
次に紹介する解凍した食パンを使った離乳食後期のレシピもお試しください。
解凍パンを使った離乳食①手づかみきなこパン
- 事前に食パンを一口サイズに切り、冷凍しておきます。
- 必要な分だけを電子レンジで約10秒加熱し解凍します(フライパンで加熱するので、自然解凍でも大丈夫です)。
- ボウルにパンと大さじ2の牛乳を入れ、軽く混ぜます(牛乳が多いとパンがべちゃべちゃになるので注意)。
- フライパンにバターかオリーブオイルを少し引いて、パンを焼きます。
- 焼けたパンにきなこを振りかけて完成です。
解凍パンを使った離乳食②バタートースト
- 冷凍した食パンをトースターで焼きます。軽く色づいたら取り出し、バターを塗ります。
- 赤ちゃんが手づかみで食べやすいサイズにカットして完成です。小さくカットしてからトーストすると固くなり、赤ちゃんが食べにくくなるので、焼く時はカットせずに使用します。
- 冷凍パンがあれば、忙しい朝でも簡単に朝食を準備できます。
離乳食後期の食パンの冷凍・解凍のポイント
- 食パンを1枚ずつラップで包んで小分けにし、ジッパー付きの保存袋で冷凍します。
- パンがつぶれる心配がある場合は、食パン専用の冷凍保存容器を使用するのが良いです。
- 離乳食後期の赤ちゃんには、1cm角やスティックサイズに切って冷凍すると便利です。
- パンの耳は最初からカットして冷凍すると、調理が楽になります。
- 冷凍したパンをパン粥に使う場合は、固く凍った状態で削ると、離乳食初期の赤ちゃんでも食べやすくなります。
- 離乳食として使用する際は、電子レンジ、トースター、フライパンでの加熱が推奨されます。自然解凍してから加熱調理しても問題ありません。
離乳食での食パンの冷凍保存期限
- 冷凍保存したパンは、通常1~2週間以内に食べることを推奨します。
- 冷凍することで、賞味期限が過ぎたパンもおいしく食べられますが、離乳食期の赤ちゃんの場合は、冷凍後1週間以内に食べるのが良いでしょう。
- 手作りの離乳食も、冷凍保存した場合は1週間を目安に消費することが望ましいです。
- 1週間以上経過した冷凍パンは、大人が食べるのに適しています。
- 保存袋には冷凍日と1週間後の日付を記入し、冷凍庫で古いものから使うように並べると良いです。
離乳食後期の食パンの量のまとめ
赤ちゃんが離乳食でパンを食べられるようになると、手づかみ食べが進み、メニューの多様化が図れます。
それでも食べられない赤ちゃんもいるので、焦らず少しずつ試してみましょう。
小麦、乳、卵アレルギーのある赤ちゃんの場合は、無理せず医師の指示に従ってくださいね。
食べられるものが増えてくると、これからの成長が楽しみですね。