修学旅行行きたくない、という中学生が増えてきているようです。
そこには修学旅行にわくわくしたことしかない人にはわからない微妙な心理や理由があります。
修学旅行に行きたくない理由はそれぞれ違うので対処法なんて簡単にはみつけられません。
でも「修学旅行に行かない」、と親や先生に言い出すにはすごく勇気がいると思うし、特に中学生は内申に影響するかも、という心配がありますね。
なにかいい対処法はないのでしょうか。
この記事では、修学旅行に行きたくない、と言い出した中学生のお子さんを持つ親御さんに高校生娘を持つ私の体験をお話しします。
目次
修学旅行に行きたくない中学生の理由
修学旅行に行きたくない理由といっても人それぞれ違います。
そして修学旅行に行きたくないと思ってもなかなか言い出せない子、勇気を出して親や先生に打ち明けた子の話などをママ友から聞いた話や自分の子の体験をもとに書き出してみます。
友達がいない ぼっち
修学旅行に行きたくないという子は友達がいない、ぼっちがこわいという理由がいちばん多いのではないでしょうか。
毎日の学校でもつらいのに、数日間ずーっと居心地の悪さを感じながらすごさなくてはならないのです。
頑張った1日をリセットし、安心できる家に帰れないのです。
友達作りが苦手な子には「友達を作りなさい」なんて簡単なことではないです。
ぼっちで過ごす我が子を想像すると胸が苦しくなります。
トイレが心配
トイレやおねしょが心配な場合も多いです。
病院の泌尿器科にかかって相談しているママ友もいました。
女子の場合は生理も心配です。
親に行かされる
子供側からすると修学旅行に行きたくないのに「行くのは当たり前、行かないなんておかしい」と親側の理由で修学旅行に行かされるというのも行きたくない理由のひとつのようです。
コロナが心配
少し落ち着いてはきましたが、やはりコロナが心配で修学旅行に行きたくないという子もいるようです。
新幹線や観光地、何より団体行動でマスクなしで話す機会もあったり、食事や睡眠もみんなと一緒です。
コロナが不安だという気持ち。すごくわかります。
病気(持病)がある
我が子もそうなのですが病気(持病)がある子は旅行中に何かあったらどうしよう、と不安がって修学旅行に行きたくないと言い出すことも。
絶対大丈夫とは言えなくて親も不安です。
親と離れるのが怖い
これも我が子に当てはまるのですが、中学生でもやっぱり子供です。
親と離れて過ごす数日間がこわいと思う子もすくなくありません。
学校ですごくしっかりしているRちゃんのお母さんが「うちの子、すごく甘えん坊で毎日ハグしてくるの。修学旅行に行きたくない、さみしいと言って困っているの」というのを聞いてびっくりしました。あのRちゃんが?
外ではしっかり自立した子に見えても家ではまだまだ親に甘えたい子供もけっこういるのでしょうね。
以上、修学旅行に行きたくない理由を少し書き出してみました。
心から楽しめないなら行きたくないと思うのはよくわかります。
修学旅行に行きたくない理由にはもっと細かい理由もたくさんあると思います。
ここに挙げた以外にもお金の問題や写真が嫌、お風呂が嫌なんていう子もいました。
では修学旅行に行きたくない場合の対処法はあるのでしょうか。
考えてみました。
修学旅行に行きたくない中学生の対処法
修学旅行に行きたくない中学生の対処法を子供の立場になって考えてみました。
- 親に正直に言ってわかってもらう
- 先生に話す
- 言い訳や嘘でドタキャン
- あきらめて行く
修学旅行に行きたくないのは中学生なりの理由があるはずです。
修学旅行に限らず気の進まないものに参加するのは何日も前からすごくストレスになるし、できたら避けたいですよね。
それぞれの対処法についてもう少し考えてみます。
親に話す
子供が親に「修学旅行に行きたくない」と言ってくるのにはすごく勇気がいることだと思います。
なぜかというと親につらい理由を話さなくてはならないからです。
友達がいない、ぼっち、トイレが心配など言いたくないのに修学旅行があるばかりに言わなくてはならないのはとても苦痛だと思います。
もし子供が「修学旅行に行きたくない」と言ってきたら「何言ってるの」なんて一蹴しないで、よーく話をきいてあげたいものです。
先生に話す
親に話すよりも先生のほうが話しやすい場合もあります。
信頼できる先生だったり、親に心配かけるのが嫌だという場合です。
他には親に話したけどわかってもらえなくて先生に話す場合です。
いずれの場合も最後には親の耳に入ります。
もし先生から「修学旅行に行きたくないと言っています」と聞いたとしても子供を責めることなくその気持ちを受け止めてあげたいです。
言い訳や嘘でドタキャン
中学生にもなると修学旅行に行きたくないと言い出せなくてひとりで考え、数日前や当日になってドタキャンする場合もあるようです。
この場合、お腹が痛いなどの言い訳や嘘で修学旅行に行かなくてもいいように事を運ぼうとしています。
説得に時間をかけられたくない、前もって親や先生に相談する勇気がない、理由を言うのがはずかしい、ぎりぎりまで悩んだけどやっぱり無理、などの理由からでしょうか。
でもコレ、ずるいようにみえてもすごく気持ちがわかります。
当たり前だと思われていることをやらないのは自分でもわかっているからつらいのです。
プライドもあるから「かわいそう」とか思われるのも嫌です。
以上、修学旅行に行きたくないという子供の立場になって考えてみましたが、言い出された親側はどうしたらよいのでしょうか。
対処法としては
- まずじっくり話を聞いてあげる
- 聞きながら悩みの深さを感じとってあげる
- 場合によってはほんの少しの解決策で救ってあげられるかもしれない
- あまりにつらいようなら行かない選択も
- 修学旅行をきっかけに知った悩みに寄り添う
といったことが大事なのではないかと思います。
我が子も病気で突然起こる夜中の嘔吐が心配で修学旅行に行きたくないと言い出したことがありました。
時間をかけてゆっくり話を聞きました。
そして病院に相談に行って予防薬を処方してもらい、学校の先生に詳しい状況と、友達の前で「吐き気はないか?」など聞かないなどの配慮をお願いしたりしました。
できることなら参加してほしいです。
でも参加自体が苦痛で仕方ないのなら無理強いする必要は全くないと思います。
修学旅行に行きたくない中学生…行かないと内申に影響する?
修学旅行にどうしても行きたくなくて行かないと決めたとしても、中学生が心配なのが内申にひびくかどうかということですね。
結論から言うと内申には影響がないようです。
とはいっても欠席扱いにはなりますよね。
でも欠席者が登校して自習するなどの措置がとられていれば欠席もつかないでしょう。
修学旅行も学習の一環なので参加できるのが何よりですがどうしようもない理由だってあります。
学校によっても違うかもしれないので先生ともよく相談してみてください。
でも内申だけを心配して無理やり参加させるなんてことはさせたくないですね。
修学旅行に行きたくない・行かない中学生の対処法のまとめ
修学旅行行きたくない中学生の親がとる対処法を実体験も交えて考えてきました。
嫌なことを避けていては社会に出てから苦労するよ、なんていう意見もありますが、私は避けられる苦労は避ければいいと思っているので修学旅行だけにそんなに固執しなくてもいいと思っています。
どちらを選んだとしても後悔はあるかもしれません。
でも大事なのは
今現在の子供の心の健康
です!
もし我が子が「修学旅行に行きたくない」と言い出したらよーく考えてみてくださいね。
多少偉そうに書いてしまいましたが我が子にもあった話です。
少しでも参考になれば幸いです。