「みっともない」「見苦しい」「はしたない」はいずれも相手に不快感を与えるような行為や態度を指摘する言葉ですが、それぞれに微妙なニュアンスの違いがあります。
みっともない
「みっともない」は、自分の体裁や状況が悪いという意味で使われます。
たとえば、「会社のイメージを損ねるような行動はみっともない」とか、「浪人生活が長引くのはみっともない」といった具合に、個人の感情やプライドに関わる状況で使われます。
見苦しい
一方で、「見苦しい」は、本人の内面的な感情よりも、その行為が他人にどう映るか、つまり他人の目から見た印象を表します。
「この状況で逃げ出すのは見苦しい」という場合に使うのが一般的です。
はしたない
さらに、「はしたない」は主に女性の行動や言葉遣いに対して使われることが多く、下品で品格に欠ける様子を指摘します。
「食べ物を口に入れながら話すのははしたない」や「品のない言葉遣いははしたない」という使い方で、見た目ではなく、振る舞いやマナーに焦点を当てることが特徴です。
このように、これらの表現は似て非なるもので、その違いを理解することで、より適切に言葉を使い分けることができます。