私自身の経験を基に語りますが、私の子供が小学生だった頃、小学校のすぐ隣に学童保育施設があり毎日おせわになっていました。
学童保育では、おやつの提供、宿題のサポート、衛生管理に注意を払い、怪我のないように細心の注意を払ってくれています。
これにより、親は安心して子供を預けることができます。
夏休みなどの長期休暇では、毎日一日中子供たちを預かり、おやつを提供したり、日帰り旅行や施設内イベントを通じて子供たちに楽しい時間を提供しています。
働く親にとってはとても心強い存在でした。
学童保育の指導員が職を離れることが多いというのはよく聞かれる話です。
低賃金に対して求められる仕事量が多いという点が、その主な理由として挙げられます。
本文で詳しくお話ししますね。
目次
学童の指導員給料が低いのはなぜ？その背景を探る
我が家もそうでしたが、忙しい親御さんからは、学童保育の指導員に対する感謝の声が多く聞かれます。
しかし、それに見合う給料が支払われているわけではありません。
この現状の一因として、国の補助金削減が挙げられます。
これにより、結果的に指導員に負担がかかり、職を辞めるケースが増えています。
公立の学童は保護者の負担が全額ではなく、平均して月に約1万円です。
しかし民間経営の場合、国の補助がないため費用が高騰します。
保護者からの苦情が増えると、結果として指導員数の削減や給料の減少につながり、更に指導員の離職を招く悪循環が生じています。
学童保育の指導員の仕事内容はきつい？
学童保育の指導員は、子どもたちに適切な遊びや活動を提供し、彼らの自立心、社交性、創造力を育むことが役割です。
学校の授業後、子どもたちがリラックスして時間を過ごせるようサポートすることも重要な仕事の一つです。
安全かつ心地良い環境を整えることで、子どもたちは放課後を安心して楽しむことができます。
学童保育指導員の仕事内容としては、おやつの提供、自主学習のための宿題支援、さらに保護者との連絡や情報共有などがあります。
これらは連絡帳を通じて行われることが多いです。
さらに、学童保育に通う子どもたちの状況に応じて、学校や他の学童保育職員との連携も必要です。
子どもたちの日々の様子や進展について情報を共有し、適切な指導やアドバイスを行うことが求められます。
学童保育指導員の勤務時間は、平日は昼から施設が閉まるまで、土曜日や夏休みなどの長期休暇期間は朝から閉所時間までとなります。
これらの時間帯に、子どもたちが安全で充実した時間を過ごせるようにサポートすることが指導員の重要な役割です。
学童保育指導員の仕事内容は、軽いように見えて中身が濃く、きついと感じる人もいるようです。
学童保育指導員の人間関係と運営上のデメリット
学童保育指導員の間の人間関係は、指導員の性格や相性により大きく異なります。
しかし、指導員数が子供たちの数に比べて少ない場合、仕事の負担が増し、人間関係が悪化することがあります。
低給料で働くことに対する不満も、これに拍車をかけます。
少人数での学童保育運営のデメリットについて見ていきましょう。
デメリット①子供の安全管理が困難
指導員が少ないと、子供たちに十分な注意を払うことが難しくなり、事故のリスクが高まります。
特に低学年の子供たちは予測不可能な行動をとることが多く、少数の指導員で多くの子供たちを管理することは危険です。
デメリット②指導員の身体的・精神的ストレスの増大
指導員一人あたりの仕事量が増えると、身体的な疲労も増します。
体調を崩して休むと、残された指導員の負担はさらに重くなります。
これが原因で精神的なストレスとなり、問題を抱えることもあります。
自分の体や精神が危険な状態になる前に、職を辞めることを検討すべきです。
経営者が対応すべき問題に対して、個々の指導員が過度の責任を感じる必要はありません。
自分の健康を守るために、必要なら積極的に辞職を申し出ることも大切です。
学童保育の指導員の高い離職率はなぜ？
学童保育は、主に午後から夕方にかけての活動が中心です。
小学校の終了後、子供たちが集まるため、この時間帯に指導員の需要が高まります。
しかし、時給制の指導員にとっては、1日の労働時間が短く、給与が低くなりがちです。
学童保育の指導員の労働時間と日給について
多くの学童保育は、午後2時から5時や6時までの勤務が一般的です。
この場合、1日の労働時間は約3時間程度になります。
時給が1000円程度の場合、日給は3500円前後となることが多いです。
学童保育指導員に応募する年齢層
短時間の勤務形態を考えると、独身者はフルタイムで働きたいと考え、応募しない傾向にあります。
また、小学生の子供を持つ既婚者の場合、子供の学校時間に合わせて午前中から午後2時や3時に仕事を終えたいと考えるため、こちらも応募しづらいです。その結果、子育てが一段落した主婦層の応募が多くなります。
学童保育指導員の間の人間関係の複雑さ
子育て経験者は、PTAやママ友関係で精神的に強くなることが多いです。
そのため、不満があれば積極的に意見を述べ、時には扱いにくいと感じることもあります。
このような人が複数いると、職場での争いが発生しやすくなります。
学童保育の指導員に求められる体力
小学生を相手にすると、相当な体力が必要です。
活発な子供たちを追いかけたり、喧嘩の仲裁をしたりするのは、特に40代から50代の指導員にとっては肉体的に大変です。
この体力的な限界が離職率の要因になっていると思われます。
また、保護者からのクレーム対応など、教師と同様のストレスも存在します。
学童保育の指導員に求められる、円滑な人間関係のためのルール
学童保育では、少数の指導員が協力して運営されることが多いです。
そのため、人間関係の問題は特に気になるところです。
多くの指導員が、「人間関係が難しい」「相性が合わない」といった悩みを持っています。
職場での人間関係がうまくいかない場合、長期間の勤務は困難になります。
指導員間の人間関係が悪化する原因
人間関係が悪化する原因はさまざまです。
仕事のスタイルの違い、子供への対応方法、常勤と非常勤の立場の差異などが、互いの行動を理解できない原因となり、不和を生むことがあります。
これを改善するには、指導員間のコミュニケーションが鍵となります。
例えば、常勤と非常勤の指導員間で、勤務時間による情報伝達の違いが生じることがあります。
非常勤指導員は常勤指導員ほど情報を受け取っていないことが多いため、誤解が生じることがあります。
しかし、こまめなコミュニケーションを通じて情報共有を行えば、このような誤解は減少します。
さらに、相手の状況を気遣う言葉がけも重要です。相手の立場を理解し、思いやりを持ってコミュニケーションを取ることで、人間関係は改善されるでしょう。
学童保育では、子供たちに「優しく話そう」「困っている人を助けよう」と教えています。指導員もこれを実践することが、良い人間関係を築くための秘訣です。
学童指導員に向いてる人向いてない人
学童保育指導員に向いている人とそうでない人について考えてみましょう。
学童保育指導員に向いている人
学童保育指導員は、日々子どもたちと関わることが多く、子どもたちへの愛情と興味を持つことが非常に重要です。
子どもたちとの効果的なコミュニケーションや、心理的サポートの提供能力も求められますが、根本的には子どもたちを心から好きでなければ、この職を長期間続けることは困難になります。
学童保育指導員に向いていない人
学童保育指導員の職は、自分自身のペースで仕事を進めたいと考える人には不向きです。
子どもたちとの対応が主な業務であり、計画通りに進むことは少ないです。
急なトラブルや子どもたちの予期せぬ行動に対応するため、柔軟性と迅速な判断力が求められます。
この仕事は、子どもや保護者のニーズを優先して対応する必要があるため、自分のペースで計画的に進めたいという人にとってはストレスの原因になる可能性があります。
また、学童保育指導員としての仕事は高収入を望む人には向いていないとも言えます。この職業は、他の動機よりも子どもたちへの情熱と貢献を重視することが一般的です。
学童保育の指導員が続かない理由のまとめ
学童保育の指導員が続かない主な理由は、給料の低さと仕事の厳しさにあります。
学校の終了後からの勤務であり、応募者が少なく、辞める人が多いため、残った指導員の負担が増えます。これが悪循環を生んでいます。
少子化対策として、国が子供関連の費用をより支援することが必要だと感じます。